VOLVO 544

VOLVO P1800

VOLVO AMAZON

SAAB 92

SAAB 96

SAAB SONETT


展示車両

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 北欧の国スウェーデンでは、古くから良質な鉄鋼石が産出し「スウェーデン鋼」と呼ばれる高品質な鋼材によって工業が発展した。1907年に創業したSKF社は、織物工業で操作技師として働いていたスヴェン・ヴィングヴィストが、自国の鋼材を活かしたボールベアリングの製造に将来性を感じ設立し、ベアリングの需要は産業革命以後、着実に高まり会社は世界有数の企業へと大きく成長した。当時、20代という若さにもかかわらずSKF社の子会社の代表を勤めていたアッサール・ガブリエルソンは、自社の製造するベアリングは、T型フォードによってモータリゼーションが進んだアメリカ製のものより安価で高品質であることにいち早く気がつき、自動車産業への進出に可能性を見出した。1927年には、オレブロ大学で機械工学を学び、英国モーリス社の車体にエンジンを供給するホワイト・アンド・ポップ社で設計技師として活躍した後、SKF社へ入社したグスタフ・ラーソントと共に「ボルボ」(ラテン語で、“私は廻る”の意)を立ち上げた。黎明期のボルボはトラックの成功で経営基盤を整え、自動車メーカーとして軌道に乗ったが、第二次世界大戦中のスウェーデンは中立国を一貫し戦禍を免れたものの、戦後不況を生き残る為には、経済的な小型車の開発が必須であった。1946年、戦時中より、戦後需要を見越して開発を進めていた乗用車「PV444」を売出し商業的に成功すると、ボルボの名は一気に世界に広がった。更に1949年には、軍用機の製造を行っていたサーブが自動車の販売を開始した。航空機の製造だけに不安を感じていた経営陣は、軍用機の需要が減少したことをきっかけに航空機で培った経験を活かした自動車作りを試み、風洞実験をボディ設計に取り入れるなど随所に自社の技術力を活かしたコードネーム「92」を1947年に発表した。「92」の空気抵抗を極力抑えられた丸く愛らしいデザインは、後発でありながら、スウェーデンの人々に受けいれられ、基本設計を受け継いだ後継車として「93」、「96」が登場し、改良を積み重ねながら「92」の発展型の製造は1980年まで続いた。

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 Auto Galleria LUCEで開催する「スカンディナヴィアの風に吹かれて-北欧の個性VOLVO&SAAB-」展では、スウェーデンにおいて誕生した異なる2ブランド、ボルボとサーブに焦点を当てる。小型車の生産に成功したボルボは北欧の厳しい環境負荷に耐えうる強固で、高い安全基準を追求したクルマ造りは、数多くの技術と実績を残し、他メーカーにも大きな影響を与えた。一方のサーブは戦闘機から旅客機までを製造する航空機メーカーのブランド力と技術力で独創性のある自動車を製造した。ラリー・フィールドにおいてはワークス・チームを結成し、RACやラリー・モンテカルロで栄光に輝き、車体能力の高さを世界に知らしめた。今回の企画展では、このスウェーデンが誇る2つの自動車メーカー、ボルボとサーブの誕生と発展に迫り、個性を紐解く。

主  催

アウト ガレリア“ルーチェ”

後  援

スウェーデン大使館 / VOLVO CARS

特別協力

VOLVO MUSEUM / SAAB CAR MUSEUM / VOLVO AMAZON FAN CLUB

SAAB OWNERS’S CLUB OF JAPAN / ボルボアマゾン博物館

協  賛

ボルボ・カー・ジャパン / ボルボ・カー 名東 / カーグラフィック

カーマガジン / オートカー・デジタル / 三栄書房 / 国際貿易

ゼロ・クラフト / 高原書店 / スピードショップF2

監  修

ガレリア・アミカ

アウト ガレリア “ルーチェ”

イベント期間中、午前12〜午後6時 休館日 月、火曜 (祝祭日除く)

465-0053 名古屋市名東区極楽1丁目-5番 オリエンタルビル極楽NORTH2F

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