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Austin Seven Tourer LANCIA LAMBDA

BUGATTI TYPE 23

MG TC

RILEY BROOKLANDS 9


展示車両

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小林彰太郎とCGの船出

 かって小林彰太郎さんは「1970年から1990年ごろまでの20年間はCG(CarGraphic)にとってVintageYear(最良の時代)ではなかったかと思う」と述懐した。ほとんど晩年の頃のことで、その時代からリアルタイムでCGを読んできた読者は誰もが首肯するだろう。特に’71年2月号のオースティン7、3月号のロールスロイス、4月号のMGと続いた英国車3部作と言ってもいいような特集は画期的で、その後の小林彰太郎さんの活動の幅が広がっていくその始まりだったように思う。

CGの愛読者にとって小林彰太郎さんは、その独特な文章のスタイルと共に、とてもカッコいい、憧れの存在となったのだった。その当時から、すでに孤高のダンディズムがあり、やがては、自動車ジャーナリストという範疇を超えたカリスマ的存在となった。

日本のモータリゼーションの勃興期に創刊されたCGは、日本の自動車の発展と歩を同じくして、前進してきた。CGのバックナンバーがそのまま’60年代からの日本の自動車史にもなるだろう。小林彰太郎さんは、その晩年に、自分は生涯、ジャーナリストであると宣言し、ジャーナリストとしての生涯を全うされたが、先に述べたように、それ以上の存在で、日本の自動車への影響以上に多くの人へ、自動車の楽しみを教えてくれた。その知識以上に、自動車を操縦することが第1の楽しみであり、さらに所有して深く触れ合うこと、自らの手をオイルまみれにして汚すことの楽しみを教えてくれた。

極端な言い方になるかもしれないが、日本の自動車文化は小林さんと彼が創刊したCGがなければ、豊穣な環境にはなり得なかっただろう。たとえば今現在、AutoGalleriaLUCEのような場所があることも、小林彰太郎さんとCGが作り上げてきた環境が無ければ生まれることもなかった。今回のAutoGalleriaLUCEの特別展では、そんな小林さんがCGを生み出すまでの軌跡を追ってみたい。そこに自動車という存在の根源的な楽しみを見つけることができるのではないか。

Text Kunio Okada

共  催

カーグラフィック / アウト ガレリア“ルーチェ”


協  賛

モーターマガジン / カーマガジン / オートカーデジタル

CG CLUB / COPPA GIAPPONE 

亀岡トライアルランド / ブレシア / 国際貿易

高原書店 / ゼロクラフト / スピードショップFII

監  修

ガレリア・アミカ

アウト ガレリア “ルーチェ”

イベント期間中、午前12〜午後6時 休館日 月、火曜 (祝祭日除く)

465-0053 名古屋市名東区極楽1丁目-5番 オリエンタルビル極楽NORTH2F

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