アウト ガレリア “ルーチェ”

イベント期間中、午前12〜午後6時 休館日 月、火曜 (祝祭日除く)

465-0053 名古屋市名東区極楽1丁目-5番 オリエンタルビル極楽NORTH2F

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協 力

 
  

監 修../../Event.html
DINO CLUB OF JAPAN/アウト ガレリア “ルーチェ”

Ferrari Japan KK 

月刊 カー・グラフィック/月刊 オートカー・ジャパン/月刊 カー・マガジン
コーンズ・モータース(株)/国際貿易/高原書店
ゼロクラフト/スピードショップ FⅡ


ガレリア・アミカ../../Event.html

 1932年、フェラーリ社の創始者エンツォ・フェラーリと、妻ウララの間に、待望の長男が誕生した。この一人息子はアルフレードと名付けられたが、それはフェラーリ家の長男が代々、引き継ぐ習わしの名前だったからだ。すなわちアルフレードは父親の名前でありエンツォの兄の名前でもあった。アルフレードという名前は子供のうちにはイタリア語で小さなアルフレードを意味する“アルフレディーノ”と呼ばれるが、それをさらに縮めた愛称がディーノである。ディーノは、幼少の頃から病弱ではあったがクルマに強い関心を示し、ボローニャ大学では自動車工学を学び、工学士の称号を取得する程の秀才ぶりを発揮した。卒業後は、フェラーリ社へ入社し、ランチアより移籍してきたばかりのヴィットリオ・ヤーノと共に新型エンジンの開発に携わった。ヤーノは戦前、アルファロメオでグランプリカーの設計者として活躍し、アルファロメオのレース活動を担ったスクーデリア・フェラーリのエンツォとは旧知の仲であった。戦後は、移籍したランチアで画期的なF1であるD50を開発したものの、ランチアの財政難により、スクーデリア・フェラーリがランチアD50を引き継ぐ事となり、ヤーノも顧問としてエンツォに呼び戻されたのだった。当時のフェラーリが強力なV型12気筒エンジンに拘りを持っていた中で、二人が提案したユニットは、今迄のフェラーリにはなかったV型6気筒エンジンであり、小型車のパワーユニットとしても転用が可能である実に画期的な内容であった。早速、二人のアイディアはF2用の1.5リッターエンジンとしてプロジェクトがスタートしたものの、1956年6月アルフレードは持病が悪化し、エンジンの完成を見る事なく24年の生涯に幕を閉じてしまった。同年11月、最初の6気筒エンジンに火が入ると、エンツォは息子を偲んでアルフレードの愛称である“ディーノ”の名をつけてDINO156F2をデビューさせた。以降、この6気筒ユニットにはフェラーリの名を用いず、“ディーノ”の名が称された。

今回、アウトガレリア“ルーチェ”で開催致します「DINOFERRARIFOREVER―エンツォ・フェラーリ最愛の息子、“ディーノ”―」展では、フェラーリ史におけるマイルストーンとなった、ディーノ・ブランドに迫ります。ディーノ・ユニットと呼ばれる6気筒ユニットは、F2で活躍したばかりか、F1では2.4リッター版によって58年のドライバーズ・タイトルを獲得し、1.5リッター規定によって争われた61年にはWタイトルの栄冠に輝きました。レースによる成功は、新たなブランドネーム、“ディーノ”を生む事となり、1967年にはストリート・モデルとしてフェラーリで初のミッド・シップを採用した、ディーノ206GTが誕生し、ディーノ・ユニットを搭載するフィアットやランチアも登場しました。今回の展示では206GTを筆頭に、その派生モデルの246GTS、フィアット版として誕生したディーノ・スパイダー、ラリー用マシンとした開発されたランチア・ストラトス、そして最期のディーノ・ブランド・モデルとなったディーノ308GT4まで、計5台のディーノ・ユニット搭載のストリート・モデルが一同に会します。これらのクルマ達にはエンツォが息子の死を悼み、永遠にその名を後世に残そうという、儚く切ない想いが注ぎ込まれているといってもいいでしょう。クルマという形によって後世へと語り継がれてきたエンツォの敬愛を、美しき“ディーノ”たちの中に御覧ください。

Dino 206 GT (1968)

Dino 246 GTS (1973)

Dino 308 GT4(1979)

FIAT Dino Spider 2000(1967)

LANCIA STRATOS(1974)


展示車両../../Event.html
アウト ガレリア“ルーチェ”10 周年企画
DINO FERRARI FOREVER
―エンツォ・フェラーリ最愛の息子、“ディーノ”―
2014.10/11(Sat.)~ 2014.12/23(Tue.)