アウト ガレリア “ルーチェ”
イベント期間中、午前12〜午後6時 休館日 月、火曜 (祝祭日除く)
〒465-0053 名古屋市名東区極楽1丁目-5番 オリエンタルビル極楽NORTH2F
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フェラーリ社の創始者エンツォ・フェラーリは、第二次大戦の戦火のさなかイタリア、モデナ近郊のマラネロに自前の自動車工場で移設し、レース活動の再開を夢見て闘志を燃やしていた。1947年、遂に念願の自身の名を冠したフェラーリ社が創設された。以来、フェラーリは今日までにF1を筆頭にモータースポーツで数々の栄冠を獲得し、レースにおいて勝利を目指すスピリッツとレーシングフィールドで培った技術をフィード・バックした数々のGTがマラネロのファクトリーよりこの世に送り出されてきた。昨年、フェラーリは創設70周年を迎えたが、圧倒的な高性能を目的に一切妥協を排して設計され製造されてきたフェラーリの大半が現存し、自動車史において最高傑作という「遺産」としての地位すら獲得した。
そんな珠玉とも言うべきクルマ達に対して、フェラーリがオフィシャルでレストア、メンテナンス・サービス、技術的なアシスト、そして鑑定書を発行する目的で2006年、フェラーリ・クラシケが設立された。
クラシケでは、製造から20年以上が経過した車両を対象に、フェラーリの副社長ピエロ・フェラーリが議長を務める鑑定団COCERと呼ばれるエキスパートグループが、シャシー、エンジン、ギアボックス、トランスミッション、サスペンション、ブレーキ、ボディ、内装がオリジナルであるかを鑑定する。更にはレストアを要する場合、1947年にさかのぼる設計図も1枚残らず保管されている膨大なアーカイブを元に、工場内の鋳物製造施設や、かつてオリジナルパーツを作った工作機械そのものを使って、オリジナルスペックと寸分違わぬ新品パーツを製造し、新車当時の完璧なコンディションを忠実に再現する。
近年、クラシケのサービスを広めようと、世界20カ国の市場で展開する48の正規ディーラーがフェラーリ・クラシケのワークショップとして認定され、日本では昨年、コーンズ 東雲サービスセンターとコーンズ 大阪サービスセンターが初めてワークショップの認可を取得した。
今回、アウトガレリア“ルーチェ”で開催する「Ferrari Classiche ― 蘇るキャヴァリーノ・ランパンテ ―」展では、本国マラネロのフェクトリーにてフル・レストアを果たして新車当時のコンディションが蘇った1957年製フェラーリ250GT tdfを筆頭にクラシケを取得した完全なるフェラーリの実車を通して、世界最高傑作を称される文化の継承を伝導するフェラーリ・クラシケの真髄を紹介したい。
Ferrari 166 inter
Ferrari 250 GT tdf
Dino 206 GT
Ferrari 365 GT4BB
Ferrari 512 testarossa
(1949)
(1957)
(1969)
(1974)
(1987)